年末が近づくと、職場や友人グループから届く“忘年会のお知らせ”。
「正直あまり気が乗らない…」と感じていませんか?
断る勇気もなく、気づけば参加を決めてしまう。
そんな自分にモヤモヤしている人は、あなただけではありません。
実はこの“気乗りしないのに断れない”という気持ちには、ちゃんとした心理学的な理由があるのです。
今回は、忘年会シーズンを少しでも心穏やかに過ごすためのヒントをお届けします。
「気乗りしない」気持ちの正体
忘年会が億劫になる理由は、人間関係のストレスだけではありません。
心理学的には、以下のような背景が関係しています。
① 同調圧力
周囲が「参加するのが当然」と思っている場面では、
自分の気持ちよりも集団の空気に合わせる圧力が強くなります。
「行かないと浮いてしまうかも」という不安から、気乗りしないのに参加してしまうのです。
② 社交疲労
人の感情を敏感に感じ取るタイプの人ほど、
“集団の場”で気を張り続けてしまい、疲れやすい傾向があります。
心理学では「社会的エネルギーの消耗」と呼ばれ、HSP(繊細な気質)の人に多く見られる特徴です。
③ 自己決定感の欠如
「行きたくないのに断れない」と感じた瞬間、
人は“自分で選べていない”というストレスを受けます。
これを心理学では自己決定理論と呼び、
自分の意思で決める感覚(=自己決定感)が幸福感を大きく左右することがわかっています。
参加する場合 ― “心がラクになる”会場での過ごし方
① 無理に盛り上げなくてOK
「楽しそうにしなきゃ」と思うほど疲れてしまいます。
会話の中心にならなくても、“うん、そうなんですね”と共感する姿勢だけで十分。
人は“共感してもらえる”と安心感を覚えるため、場の空気もやわらぎます。
② 苦手な人とは“短時間・笑顔で”
全員と仲良くする必要はありません。
心理学的にも、短時間のポジティブな関わり(ミニマル・インタラクション)が
長時間の無理な会話より、印象が良くなるとされています。
トイレや配膳などを口実に、こまめに離席するのもひとつのスキルです。
③ 話題は「感謝」と「小さな共通点」
マウントになりやすい話題(お金・家族・仕事の成果など)は避け、
“感謝”や“共通の出来事”を話題にしましょう。
例:「あのプロジェクト、みんなで乗り越えられたのがうれしかったですね」
この一言で、相手との心理的距離がぐっと縮まります。
断る場合 ― 相手を不快にさせない伝え方
忘年会を断るときに大切なのは、「断る」よりも「伝え方」です。
心理学の**アサーション(自己表現)**の考え方を使うとスムーズに伝えられます。
3ステップで伝える
1. 感謝を伝える:「お声がけありがとうございます」
2. 理由を添える:「その日は家の用事があって」
3. 代替案で締める:「また別の機会にぜひお話ししましょう」
これだけで、“断られた”印象ではなく、“丁寧に対応された”印象になります。
そして何より大切なのは、罪悪感を持たないこと。
心理学的にも「断る=関係を壊す」ではなく、
“自分を守るための自然な選択”なんです。
忘年会は「自分を知る」チャンスでもある
忘年会のような人が集まる場は、たしかに地雷が多い場所です。
でも見方を変えると、自分の価値観を再確認できる場でもあります。
• どんな人といると落ち着くか
• どんな話題が心地よいか
• どんな場面で無理をしてしまうのか
それを知ることで、次の一年をより“自分らしく”過ごすヒントになります。
まとめ
「行きたくないのに行く」も、「断る勇気を出す」も、
どちらもあなたが一生懸命に人間関係を大切にしている証。
忘年会シーズンこそ、“自分のペースで人と関わる”練習のチャンスです。
無理して笑わなくても大丈夫!
心の心地よさを優先していい――それが大人の人付き合いです。
どうかあなたの心配が軽くなりますように🌿
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